こんな夜更けにバナナかよ
年末もあっという間に時間が過ぎ去っていきますが、
今年ももうすぐ終わるね。
仕事も28日で終わりだったし、旦那さんは夜飲み会だったので、
久しぶりに一人映画を満喫してきました。
洋ちゃん主演の『こんな夜更けにバナナかよ』(^^)
実は文庫本が出たときにすぐ買ったんだけど、読まずに5年くらい過ぎてた・・・
で、最近ようやく読み終わったんだけど、久しぶりに見る福祉用語のオンパレード。
これ習ったな~っていうやつから、
いや、もう法律改正されたっしょと思うものまで、懐かしかった~。
読み進めていくうちに、著者の渡辺さんが最後まで悩んでいたように、
「これ、そういうまとめ方をするんだろう?」ってことが気になってしょうがなくて、
半分過ぎた頃から、早く読みたくてどうしようもなかった。
で、最後は悲しきかな、鹿野さんが亡くなってしまったあとのことで終わっていました。
正直、読み始める前と、読み始めてからの鹿野さんの印象はかなり違ったし、
ボランティアのあり方もかなり衝撃的だった。
鹿野さんが結婚も離婚も経験していたことは本当に驚いたし、
驚いてしまう自分もまだまだだなぁと思わされた。
そして同時に、自分はこんなボランティアはできないなと。
「何か学びたくて」とか「人の役に立ちたくて」とか、
偽善でも、それができる人はすごいんだよと思った。
あとは鹿野さんの生きたいという執念、それに伴って生じる『わがまま』、
人にかける迷惑、でもすべて普通のこと。
洋ちゃんが「われわれは夜更けでもバナナ食べますからね。」って、
そうだよな~~。ごく普通の当たり前のことをするために人の助けが必要な鹿野さん。
それは決してわがままじゃないね。
映画の最後と、実際の最後はちょっと違ってて、
誰のせいにもしないように亡くなった鹿野さん。わがままで優しい鹿野さん。
昨日はテレビに、著者の渡辺さんと、実際にボラやってた館野さん夫妻が出演していて
びっくり&うれしかったな~。
本が一番ぐっとくるけど、映画は映画で観やすくて笑えて良かった。
大好きな北海道の風景も。
多くの人に読んで欲しい&観て欲しい作品でした。
こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫 わ)
- 作者: 渡辺一史
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 文庫
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