Take it easy !

旅と炭水化物が大好きなアラサーの気まぐれ突発的日記。

すべて真夜中の恋人たち

川上未映子さんの小説。
ぱっと明るいお話ではないんだけど、美しいお話…とも言えないか。内容はともかく、表現とか出てくる人の感性とか考え方が、細かくて丁寧で美しかった。
静かな生活に急に恋愛が侵入してきて、変わる生活、そしてそれが無くなってそれを忘れるための生活、共感できたなぁ。
特に忘れる過程の描き方はわかりすぎて心臓がきゅうっとなった。

当たり前だけどハッピーエンドなんてこの世にそう多くはないのかもしれないし、ハッピーエンドかどうかなんて結局最後の最後までわからないのかもしれないし、最後には「あんなことやこんなことがあったから今の自分がいるの」とかすべてのことを正当化してそうだし、もう色々わかんなくなっちゃったよ。

バカみたいに悩みすぎないように。